高速道路走行時の強風対策

高速道路を走行していると、突然の強い風によってハンドルを奪われそうになることがあります。特に、ミニバンや背の高い軽自動車は、横風の影響を受けやすく、注意が必要です。

高速道路走行時の強風対策

強風・横風が発生しやすい場所

高速道路で横風が発生しやすい場所として、大きく3つの特徴があります。
① 横風が強く吹き抜ける場所・・・トンネルの出口、高速道路の防音壁の隙間
② 風を遮るものが無い場所・・・・・橋の上、広い田園、土手の上、海岸沿い
③ 風が狭いところに流れ込みやすい場所・・・・・ビルの谷間、切り通し、山間部
これらの場所は風が穏やかな日でも、急に強く吹くことがあります。速度を落とし、注意して通過しましょう。

風の強さを見極めるには

高速道路を走行しているとき「横風注意」という標識と一緒に目にする、鯉のぼりのようなもの。これは「吹き流し」と呼ばれ、風の向きや強さを目で判断するためのものです。
風が強ければ強いほど吹き流しは横になびき、風速10m/sで概ね真横になびきます。風速10m/sというのは、走行している車が横風にあおられる感覚を受ける強さです。窓の外では電線や樹木全体が揺れ始めるのを目にするでしょう。

強風・横風による影響と対応

突然強い風を受けたとき、走行スピードが速ければ速いほど車体が回転する遠心力が強く働き、ハンドルをとられる危険性があります。また、突風によって車体が横滑りすると、路面とタイヤの間に摩擦が働き、車体が傾きやすくなります。ワンボックスカーやトラックなど車体が大きくなるにつれて、横風の影響を受けやすく、横転する危険性が高くなります。

風が強いことが予測される日は、不要不急の外出を控えることが望ましいですが、どうしても運転しなければならない場合は、ハンドルをしっかり握り、速度を十分に落としましょう。また、運転中に強い風を感じた際は、無理をせずに安全な場所へすみやかに避難しましょう。